鉄蓋製品 強度基準表

鉄蓋の選定にあたっては、通行車両の総重量、設置場所、破壊荷重などをご確認ください。なかでも、通行車両の総重量と鉄蓋の破壊荷重の関係は、もっとも重要な選定のための基準となります。安全荷重の範囲内でご使用ください。

圧縮試験機

マンホール・ハンドホール鉄蓋の強度基準

各種規格に基づき、T-25、T-20、T-8、T-6、T-2、歩行用を設定しております。

公益社団法人 空気調和・衛生工学会 SHASE-S 209-2009鋳鉄製マンホールふた

種類 設置場所 荷重条件 安全荷重 破壊荷重 (参考)通行車両の区分
加重体の大きさ T荷重 車種 総重量
5000K 建物内、建物敷地内、公園敷地内及び敷地周辺道路(公共の車道を除く)

注)フォークリフト・牽引車等特殊車両が通行する場合は、ご相談ください。
呼び300 φ170mm 25kN 100kN
以上
T-20
グレードC
大形トラック
バス
20,000kgf
呼び350〜
呼び900
φ330mm 50kN 200kN
以上
1500K φ170mm 15kN 60kN
以上
T-6 4トントラック
普通乗用車
(2001cc以上)
6,000kgf
500K φ150mm 5kN 20kN
以上
T-2 小形乗用車
(2000cc以下)
2,000kgf

加重体の大きさ

種類 許容通過車両 タイヤ接地面積
[cm2]
加重体の大きさ
φd[mm]
5000K 大形トラック
バス
880 330※1
1500K 4トントラック
普通乗用車
(2001cc以上)
245 170
500K 小形乗用車
(2000cc以下)
184 150
注記 日本自動車タイヤ協会の参考資料による。
※1 大きさの呼び300に関しては、170とする。
加重体の大きさについては、それぞれのタイヤの接地面積を円形に換算して、種類ごとに加重体の大きさを表のとおりに定めた。ただし、5000Kの大きさの呼び300に関しては加重体の大きさが試験体を上回るため、加重体の大きさをφ170としてφ330の状態で試験荷重をかけた場合と同等の応力となる試験荷重を求めて25kNとした。

参考数式

荷重試験について

試験体の枠を全面で支え、ふた(試験体)の中央に上表に示す加重体を載せ、安全荷重に達するまで徐々に荷重を加えたときのたわみ量(有効内径の0.6%以内)及び荷重除去後の残留たわみ量(有効内径の0.2%以内)を測定する。たわみ試験終了後、さらに上表に示す安全荷重の4倍に相当する破壊荷重に達するまで徐々に荷重を加え試験を行う。

公益社団法人 空気調和・衛生工学会 SHASE-S 209-2009鋳鉄製マンホールふたに準じたカネソウ社内基準

種類 設置場所 荷重条件 安全荷重 破壊荷重 (参考)通行車両の区分
加重体の大きさ T荷重 車種 総重量
6250K
(社内基準)
建物内、建物敷地内、公園敷地内及び敷地周辺道路(公共の車道を除く)

注)フォークリフト・牽引車等特殊車両が通行する場合は、ご相談ください。
呼び300 φ170mm 31kN 124kN
以上
T-25
グレードC
大形車両
トレーラー
はしご消防車
25,000kgf
呼び350〜
呼び900
φ330mm 62.5kN 250kN
以上

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築工事標準仕様書(建築工事編) 令和4年版

記号 設置場所 荷重条件 安全荷重 破壊荷重 (参考)通行車両の区分
加重体の大きさ T荷重 車種 総重量
鋳鉄製ふたは空気調和・衛生工学会規格
SHASE-S 209-2009(鋳鉄製マンホールふた)に基づき、
名称、種類及び適用荷重は特記による。
T-20
グレードC
大形トラック
バス
20,000kgf
T-6 4トントラック
普通乗用車
(2001cc以上)
6,000kgf
T-2 小形乗用車
(2000cc以下)
2,000kgf

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築設備工事標準図(機械設備工事編) 令和4年版

記号 設置場所 荷重条件 安全荷重 破壊荷重 (参考)通行車両の区分
加重体の大きさ T荷重 車種 総重量
MHD・MHD-P
WPM-D・WPM-DW
鋳鉄製ふたは空気調和・衛生工学会規格
SHASE-S 209-2009(鋳鉄製マンホールふた)に基づき、
名称、種類及び適用荷重は特記による。
T-20
グレードC
大形トラック
バス
20,000kgf
MHA・MHA-P
WPM-A・WPM-AW
T-6 4トントラック
普通乗用車
(2001cc以上)
6,000kgf
MHB・MHB-P
WPM-B
T-2 小形乗用車
(2000cc以下)
2,000kgf

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築設備工事標準図(電気設備工事編) 令和4年版

記号 設置場所 荷重条件 安全荷重 破壊荷重 (参考)通行車両の区分
加重体の大きさ T荷重 車種 総重量
R20K・R20KL
S20K・S20KL
WPM-DW
建物内、建物敷地内、公園敷地内及び敷地周辺道路(公共の車道を除く)

注)フォークリフト・牽引車等特殊車両が通行する場合は、ご相談ください。
φ330mm 50kN 200kN
以上
T-20
グレードC
大形トラック
バス
20,000kgf
R8K・R8KL
S8K・S8KL
φ150mm 20kN 80kN
以上
T-8 救急車 8,000kgf
WPM-AW 15kN 60kN
以上
T-6 4トントラック
普通乗用車
(2001cc以上)
6,000kgf
R2K・R2KL
S2K・S2KL
5kN 20kN
以上
T-2 小形乗用車
(2000cc以下)
2,000kgf

公益社団法人 日本道路協会道路橋示方書 平成24年3月版

基準 設置場所 荷重条件 荷重
群集荷重 歩道等 等分布荷重 5.0kN/m2 歩行用

カラー舗装用鉄蓋の強度基準

各種規格に基づき、T-20、T-14、T-6、T-2を設定しております。

公益社団法人 空気調和・衛生工学会 SHASE-S 209-2009鋳鉄製マンホールふた

種類 設置場所 荷重条件 安全荷重 破壊荷重 (参考)通行車両の区分
加重体の大きさ T荷重 車種 総重量
5000K 建物内、建物敷地内、公園敷地内及び敷地周辺道路(公共の車道を除く)

注)フォークリフト・牽引車等特殊車両が通行する場合は、ご相談ください。
φ330mm 50kN 200kN
以上
T-20
グレードC
大形トラック
バス
20,000kgf
1500K φ170mm 15kN 60kN
以上
T-6 4トントラック
普通乗用車
(2001cc以上)
6,000kgf
500K φ150mm 5kN 20kN
以上
T-2 小形乗用車
(2000cc以下)
2,000kgf
参考数式

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築工事標準仕様書(建築工事編) 令和4年版

記号 設置場所 荷重条件 安全荷重 破壊荷重 (参考)通行車両の区分
加重体の大きさ T荷重 車種 総重量
鋳鉄製ふたは空気調和・衛生工学会規格
SHASE-S 209-2009(鋳鉄製マンホールふた)に基づき、
名称、種類及び適用荷重は特記による。
T-20
グレードC
大形トラック
バス
20,000kgf
T-6 4トントラック
普通乗用車
(2001cc以上)
6,000kgf
T-2 小形乗用車
(2000cc以下)
2,000kgf

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築設備工事標準図(機械設備工事編) 令和4年版

記号 設置場所 荷重条件 安全荷重 破壊荷重 (参考)通行車両の区分
加重体の大きさ T荷重 車種 総重量
MJI-PD 鋳鉄製ふたは空気調和・衛生工学会規格
SHASE-S 209-2009(鋳鉄製マンホールふた)に基づき、
名称、種類及び適用荷重は特記による。
T-20
グレードC
大形トラック
バス
20,000kgf
MJT-PA
MJT-HA
T-6 4トントラック
普通乗用車
(2001cc以上)
6,000kgf

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築設備工事標準図(電気設備工事編) 令和4年版

記号 設置場所 荷重条件 安全荷重 破壊荷重 (参考)通行車両の区分
加重体の大きさ T荷重 車種 総重量
RB2K・RB2KL
SB2K・SB2KL
建物内、建物敷地内、公園敷地内及び敷地周辺道路(公共の車道を除く)

注)フォークリフト・牽引車等特殊車両が通行する場合は、ご相談ください。
φ150mm 5kN 20kN
以上
T-2 小形乗用車
(2000cc以下)
2,000kgf

キャブシステム研究委員会(建設省 道路局)キャブシステム技術マニュアル(案)解説増補・改訂版(平成元年11月発行)

荷重 設置場所 荷重条件 衝撃を考慮した
後輪一輪荷重
破壊荷重 (参考)通行車両の区分
載荷板寸法 衝撃係数 T荷重 車種 総重量
T-14 建物内、建物敷地内、公園敷地内及び敷地周辺道路(公共の車道を除く) 200×500mm 0.1 60.41kN 242kN
以上
T-14 8トン貨物
ダンプ
消防車
バス
14,000kgf
参考数式

下水道用鉄蓋・情報BOX用鉄蓋の強度基準

T-25、T-20、T-14に分けられ、下表の通りです。
通行車両 基準・規格 設置場所 荷重条件 衝撃を考慮した
後輪一輪荷重
破壊荷重
T荷重 総重量 載荷板寸法 衝撃係数
T-25
グレードA
呼び
300
25,000kgf 公益社団法人 日本下水道協会
下水道用鋳鉄製マンホールふた
JSWAS G-4-2023
道路一般 φ170mm 0.4 140kN 180kN
以上
呼び
600
200×500mm 0.4 700kN
以上
T-20
グレードB
20,000kgf 日本グラウンドマンホール工業会
下水道用マンホールふた T-20
JGMA A-0002-1995
(公的規格は廃止)
歩道又は大型車の
交通の少ない道路
200×500mm 0.4 109.83kN 600kN
以上
T-14 14,000kgf 公益社団法人 日本下水道協会
下水道用鋳鉄製マンホールふた
JSWAS G-4-2023
200×500mm 0.4 80kN 400kN
以上
参考数式

下水道用鉄蓋の荷重強さの諸元

下水道用鉄蓋の荷重試験時の荷重強さの諸元は、道路橋示方書およびJIS A 5506に準じ、下表の通りです。
種類 輪荷重※1
[kN]
橋軸方向の幅
[mm]
橋軸直角方向の幅
[mm]
T-25※2 100 200 500
T-14 55
※1 輪荷重は道路橋示方書でT-25の場合100kN(後輪片側40%)と規定され、T-14の場合旧版の道路橋示方書で5.6トンと規定、換算して55kNとなる。
※2 呼び300については、載荷面積(長さ200×500mm)がすべて載らないため、載荷面積の約4分の1(φ170mm)の載荷板を用い、同様の応力となる試験荷重を求めて55kNとした。

輪荷重(後輪1輪にかかる荷重)

T-25、T-14の荷重条件時の後輪一輪荷重と載荷面積

T-25、T-14の荷重条件時の後輪一輪荷重と設置面積

※社団法人 日本道路協会
道路橋示方書・同解説 平成2年2月版 に基づく。

下水道用防護ふたの強度基準

T-25、T-14、T-8に分けられ、下表の通りです。
通行車両 基準・規格 設置場所 荷重条件 衝撃を考慮した
後輪一輪荷重
破壊荷重
T荷重 総重量 載荷板寸法 衝撃係数
T-25
グレードA
25,000kgf 公益社団法人 日本下水道協会
下水道用鋳鉄製防護ふた
JSWAS G-3-2005
道路一般 200×250mm 0.4 140kN 350kN
以上
T-14 14,000kgf 大型車の交通の
少ない道路
200×250mm 0.4 80kN 200kN
以上
T-8 8,000kgf 歩道・宅地内 200×250mm 0.4 45kN 120kN
以上
参考数式

下水道用防護ふたの荷重強さの諸元

下水道用防護ふたの荷重試験時の荷重強さ、載荷面積の諸元は下表の通りです。
種類 輪荷重 載荷面積
橋軸方向の幅
(a)
橋軸直角方向の幅
(b)
T-25 105kN 200mm 250mm
T-14 60kN
T-8 35kN
下水道用防護ふたの荷重試験時の荷重強さは、道路橋示方書およびJIS A 5506に準じていますが、JIS A 5506で規定されている呼び600にふたに対して、JSWAS G-3 2005に規定する防護ふたは径が小さく、T荷重の載荷面積(200×500mm)がすべて載らないため、JSWAS G-3 2005に基づき、呼び300については載荷面積の約2分の1(200×250mm)の載荷板を用い、同様の応力となる試験荷重を求めています。

鉄蓋のグレードについて

カネソウでは、道路法に基づき政令として公布された「道路構造令」に準じ、強度基準とは別に鉄蓋にグレードを設定しています。グレードは道路を通行する車両の交通量によってA、B、Cの3分類に分けられ、下表のとおりです。
グレード 設置場所
グレードA 車両の通行量が多い場所に設置可能なもの
(1日4,000台以上)
グレードB 比較的車両の通行量が少ない場所に設置可能なもの
(1日4,000台未満)
グレードC 団地敷地内、工場敷地内、歩道など車両の通行量が少ない場所に設置可能なもの
公道には適しません。

輪荷重5トンについて

車両制限令では、道路を走行できる車両の、1輪あたりの最大荷重は、5トン(5,000kgf)までと規定されています。そのため、T-14荷重の製品は、総重量が14トンを超える車両においても、1輪荷重5,000kgfまでの緊急車両等の乗り入れが可能です。ただし、車両が頻繁に通行する場所には適しません。