FRP防水の場合のルーフドレンの施工上の注意について


FRP防水は塗膜防水の一種ですが、使用するルーフドレンの種類は、「アスファルト・シート防水用」となります。施工上の注意点として、FRP防水は密着力が弱く、また、鋳鉄製ルーフドレンの場合、ルーフドレン表面の塗膜を侵してしまい密着しないことがあります。

このため、ルーフドレン本体上面の防水層の施される部分は、必ず塗膜を剥離し、鋳鉄素地とFRP防水が密着するようにしてください。

ステンレス製やステンレス鋳鋼製の場合においても、ステンレス素材の表面が緻密なため、紙やすりなどで表面を粗らす必要があります。

鋳鉄製に比べ塗膜を剥離する手間がないのでステンレス製やステンレス鋳鋼製の方が施工性は良いと言えます。

特にステンレス製は、本体上面の防水層の施される部分に凹凸がなく平滑になっており、表面を粗しやすく作業性が良いため、最もFRP防水に適した機種となります。

FRP防水推奨機種

仕様 製品符号
ステンレス製 たて引き用 打込型 EBSR
EBSB
ステンレス製 よこ引き用 打込型 EBXC
ステンレス製 たて引き用 KSWB


また、ルーフドレン本体の外周部には防水層が切れないように、必ずシーリングを行ってください。