セラミック溶射の色彩について


セラミック溶射用材料のセラミック粉末には、色々な材料があります。主に酸化物系では、アルミナ(Al2O3)、ジルコニア(ZrO2)、ジルコン(ZrSiO2)、酸化クロム(Cr2O3)、チタニア(TiO2)、スピネル(MgO:Al203)、ムライト(Al203:SiO2)、アルミチタニア(Al203-TiO2)などがあります。
これらの粉末材料は、2000℃〜3000℃の融点とされています。そして、上記材料をプラズマジェットの超高温領域で溶融溶射されたセラミック皮膜は、それぞれの素性のもつ色の皮膜しか形成出来ません。
すなわち、超高温で溶融溶射されるため、着色顔料などは発色しません。
例えばアルミナの場合は、白色。ジルコニア、ジルコン等は茶系色。酸化クロムは、黒色あるいは、濃緑色系。チタニアは、濃紺色系等。それぞれの素性のもつ色を発色します。
これらのセラミック溶射皮膜は、顔料を一切含んでいないため、経年変化や紫外線による色あせがありません。

セラミック溶射の色については、P041101を参照してください。