金網について


金網は、作り方によって「織金網」、「クリンプ金網」、「溶接金網」に分類されます。
各々についての詳細は、以下のようになっています。

織金網(Woven Wire Cloth)

規格

(1)材質:ステンレスステンレス(SUS304,SUS316,SUS430,他)、ニッケル、モネル、黄銅、丹銅、燐青銅、銅、鉄、亜鉛引鉄線、鋼
(2)線径:織金網として通常使用される線径は、0.02mm〜2.00mm
(3)目合:メッシュ(一辺における25.4mm間の目数)あるいは、開き目(空間)
・開き目(mm)=25.4/メッシュ−線径
・空間率(%)=(開き目)2乗/(開き目+線径)2乗×100
(4)織方:平織、綾織、撚線織、杉綾織、繻子織、平畳織、綾畳織、逆畳織、延織、鎖状縦三本織、スダレ織など一般的によく使用される織方を下記に示します。


平織(PLAIN WEAVE)
織金網の標準的な織方。
縦線と横線とが一定の間隔を保ち、1本ずつ相互に交わっています。
極めて広範囲にわたって使用されています。


綾織(TWILLED WEAVE)
平織では織りにくい様な比較的ハイメッシュや網目の割りに線径の太い金網を織る場合などの織方。
縦線と横線が一定の間隔を保ち、相互に2本以上ずつ乗り越して交わっています。


クリンプ金網(Crimped Wire Cloth)
あらかじめ線にクリンプをつけて製作された金網。
縦線・横線の交差する部分にのみクリンプをつけるタイプ(ダブルクリンプ織)と、交差する部分以外にもクリンプをつけるタイプ(インタークリンプ織)があります。
一面をフラットに仕上げるタイプ(フラットトップ織)もあります。
特に線径0.9mm以上のときにその特徴が生かされ線径に対し比較的大きな開き目の金網の製作が可能です。
用途としては危険防止、建築フェンス、土木建築資材、機械保護、コンクリート補強、家畜舎の床材、各種工業用篩など幅広く利用されます。


ダブルクリンプ織


インタークリンプ織


フラットトップ織


溶接金網(Welded Wire Cloth)
溶接金網は、縦線と横線を直角に配列させ、その交点を電気抵抗溶接して製造されます。
用途としては道路舗装工事、トンネル工事、床、屋根、壁、コンクリートパネル、コンクリート堀などに利用されます。