クロロプレンゴムとは、クロロプレン重合物でできた合成ゴムのことで、英語で
Chloroprene
Rubberと表し、略してCRと表記することもあります。
また、「ネオプレンゴム」と言われることもあります。「ネオプレンゴム」はデュポン(株)の商品名です。
耐候性、耐熱性、耐オゾン性、耐薬品性などに平均した性質を持ち耐油性に優れ、一般物理的性質も良い合成ゴムで、一般工業用ゴム製品に幅広く用いられています。
欠点としては、ガソリン・軽油・ベンゼン・トルエンなどの溶剤に適さない性質があります。
クロロプレンゴムの性質
ゴムの種類 |
耐老化性 |
耐候性 |
耐オゾン性 |
耐炎性 |
ガソリン 軽油 |
ベンゼントルエン |
CR |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
△ |
× |
ゴムの種類 |
トリクレン |
アルコール |
エーテル |
ケトン |
酢酸エチル |
水 |
CR |
× |
◎ |
×〜△ |
△〜〇 |
× |
◎ |
ゴムの種類 |
有機酸 |
高濃度 無機酸 |
低濃度 無機酸 |
高濃度 アルカリ |
低濃度 アルカリ |
|
CR |
×〜△ |
〇 |
◎ |
〇 |
〇 |
◎:すぐれている 〇:よい △:ややよい ×:わるい
上記のような特徴を活かし、カネソウ製品の中では、マンホール鉄蓋などのパッキンとして使用しています。
なお、クロロプレンゴムの耐熱・耐寒性についてはワンポイント情報
P030115をご確認ください。