溶融亜鉛めっき品の歪について


スチール製品に溶融亜鉛めっき処理を施すと、歪が発生することがあります。

これは、表面処理の工程で、スチール製品を温度の高い亜鉛槽へ浸漬し、その後、急激に冷却する熱変化のために歪が発生します。また、製品の構造、溶接方法、めっき条件なども歪の発生原因として挙げられます。

一般的な歪発生の傾向は、次のようなことが言えます。
・同一形状では、肉厚の厚いもの、長さは短いものの方が歪の発生は少なくなります。
・同一肉厚、同一長さでは、平板、山形鋼、溝形鋼、H形鋼の順に歪の発生は少なくなります。
・管状物では、径が大きくなると管長に対する歪は少なくなりますが、真円度は悪くなります。

「亜鉛めっき鋼構造物研究会」資料より