溶融亜鉛めっき表面の光沢の経年変化について


溶融亜鉛めっき層の表面には、大気中での使用により亜鉛酸化皮膜が形成されます。溶融亜鉛めっきの耐食性は、この亜鉛酸化皮膜が下地を保護することにより発揮されます。
めっき処理直後の酸化皮膜は、0.1μm以下と非常に薄く、光を透過しやすい状態にあります。したがって、下地の亜鉛の光沢が現れ表面は光った状態がうかがえます。
ところが、時間の経過とともに酸化皮膜が厚みを増すことで光を透過しなくなるため光沢を失い、くすんだ状態に変化します。
あくまで見た目の変化であり、耐食性の劣化ではありません。

めっき処理直後

時間経過後