ロストワックス鋳造法について


1.インジェクション
製品形状と同一の空間を持つ金型内に溶けたロウ(WAX)を圧入し、これを取り出してワックス模型とします。

金型にロウ圧入

ワックス模型
(ESSPストレーナー)

ワックス模型の仕上げ
(ESSRストレーナー)

2.組立
ランナーと呼ばれる湯道となるものに、ワックス模型を枝のように溶着します。
これをツリー(木)と呼びます。

ランナーに溶着
(ESSRストレーナー)

ツリー
(ESSRストレーナー)

3.コーティング
耐火性の液状粘結剤と耐火粉末を混ぜたスラリーと呼ばれる泥状物の中に ロウ模型を浸漬します。これをコーティングと呼びます。
コーティング直後に耐火砂をふりかけます。これをサンディングといいます。
その後、しばらく乾燥させた後に、再びコーティングサンディング乾燥を 何度か繰り返し、シェル状の鋳型を厚くしていきます。

コーティング
(ESSR-2本体)

サンディング

サンディング後
(ESSR-2本体)

乾燥
(ESSR-2本体)

4.脱ロウ
オートクレープと呼ばれる装置の中にコーティング作業を終えたワックス模型 ツリーを収め高温・高圧の蒸気により鋳型内のワックスのみを流し出します。

脱ロウ装置

脱ロウ後
(ESXC防水層押え)

5.焼成
800℃〜1100℃の焼成炉にて40分〜50分、鋳型を焼き固め鋳型を強くします。

焼成(ESXC防水層押え)

6.鋳造
焼成炉からとりだした直後の高温状態の鋳型に溶湯を鋳込みます。
鋳造前に注湯する材質を発光分析器により含有成分をチェックします。

鋳造(ESXC防水層押え)


7.切断
鋳造の終了した鋳物ツリーから製品部分のみを切断します。

切断(誘導用マーカー)

8.検査・修正
外観及び寸法を検査し、品質をチェックします。不具合のある部分は、 溶接や矯正で修正します。

修正(ESSBストレーナー)


9.酸洗い
酸洗いを行い、仕上げます。

酸洗後