環境・社会報告書2017

 

環境保全活動

●産業廃棄物の削減

工場内での発生抑制、分別に努めましたが、総排出量 は前年より微増、埋立処分量は増加しました。 生産工場がある本社・朝日工場では、廃棄物(有価物、 一般廃棄物、産業廃棄物) について69種類の分別を 行っています。事務部門で ある本社管理棟内では「紙類」を10種類に分別してい ます。 適正に細かくリサイクルし やすい状態にして分別を行 うことでリサイクルを推進 しています。

2017年度の最終処分量は30.22トン(2016年度:24.72トン)で、産業廃棄物総排出量523.02トン(2016年度:446.32トン)に占める割合は5.8%です。


●電気使用量の抑制

カネソウは第二種エネルギー管理指定工場に指定され ています。エネルギー使用量の大部分が電気であり、 電気使用量の削減が即座に、CO2削減に繋がります。 時差出勤や生産時間の調整による、電気使用量の抑制 と平準化、省エネ型電気炉への更新、エコオフィス(空 調温度の制限、未使用時消灯、本社事務所棟内の個別 消灯、LED照明器具の使用)の推進を進めました。工場 内照明は、順次LED照明器具への更新を行っており、更 なる電気使用量の抑制に つなげます。
電気使用量(千kwh)
2017年度 : 7,296
2016年度 : 6,850

CO2排出量(ton-CO2)
2017年度 : 計算中
2016年度 : 3,509

●紙の使用量削減

各種社内資料のデータやEメールなどは、モニターでの 確認にとどめ、極力出力しないようにしています。また片 面だけ使用されたコピー用紙のうち、裏面の使用可能な ものについて裏紙として再利用し、紙の減量に努めてい ますが、2008年以降、使用量が増加しています。要因とし ては、チェック用資料の出力の増加などがあります。今後 は集約印刷を進め、紙の使用量削減に繋げます。
紙の使用量(枚)
2017年度:2,895,783
2016年度:2,919,174

●水の使用量削減

鋳造用水としての使用が多くを占めており、電気炉の冷 却方法の改善や水漏れ箇所の改修を行っています。
水の使用量(m3)
2017年度:13,094
2016年度:11,253

●グリーン調達

主に事務用品を購入する際、コストだけではなく環境負 荷ができるだけ少ない物品を購入しています。購入に 際しては公益財団法人日本環境協会監修の「エコマー ク商品データベース」を参考にし、各メーカーカタログのエコ商品を選定するように努めています。
男性社員の制服には、再生PET樹脂50%以上のエコマーク商品を採用。
社用車は現在、ハイ ブリッドカーを5台と、省エネ車を3台所有しており、今後も支店・ 営業所を含め環境配慮・低燃費車両への入れ替えを予定しています。
社内には現在、フォークリフトが38台あります。内、27台にバッテリー式、8台にLPG式を採用しています。

男性社員の制服

ハイブリッドカー


LPG式フォークリフト

バッテリー式フォークリフト

●PRTR報告制度

PRTR法では、第一種指定化学物質の取扱量が年間1ト ン以上、その中の特定第一種指定化学物質の取扱量が0.5トン以上の場合に届出義務がありますが、カネソウでは平成13年の法制定以降、届出義務となる量の取扱いはありません。しかし有機溶剤系の塗料を一部、水性塗料へ移行するなど更なる削減を行っています。

PRTR法:特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律

●エコ通勤・温暖化対策

朝日町の呼びかけに応じて、カネソウを含む5社が「朝日 町企業エコネット」を結成しエコ活動に取り組んでいま す。平成29年5月・10月には、エコ通勤を実施しました。 マイカー通勤者が90%以上と圧倒的に多い中、公共交 通機関、オートバイ、自転車、徒歩による通勤を呼びかけ、結果としてのべ82名の社員がエコ通勤に取り組むこ とが出来ました。次年度も期間を定めて実施予定です。
2017年度のエコ通勤者 : 82名
2017年度のCO2削減量 : 3,882kg

●開発・設計の環境配慮

【製品アセスメント】

製品開発時には「製品アセスメントチェックシート」を活用し、開発する製品が環境に配慮していることを次の7項目について、それぞれに細かく確認しています。

  • 製品が使用された後の再利用の容易化
  • 製品が使用された後の分解・分離の容易化
  • 製品が使用された後の部品等の分別の容易化
  • 最終処分時の安全性の確保
  • 製品の減量化
  • 製品の長期使用化
  • 包装材の減量化

【環境配慮製品】

カネソウが創業当時から製造している鋳鉄は、それ自体がリサイクルできるエコ材料ですが、その他にも、リサイクル素材を使用した製品、雨水利用を目的とした製品、防災の分野でお使いいただく製品など、素材、用途、製造工程のそれぞれで環境に配慮した製品をラインナップしています。
雨ボトル(雨水利用)
建物の屋上に降り注いだ雨水を、草花への散水や洗車などに利用するための貯水タンクです。
ステンレス製グレーチング(高耐久)
材料強度を向上させ、製品の高耐久化を図るとともに、低価格を実現したステンレス製グレーチングです。
タイヤ止め(リサイクルゴムチップ)
タイヤ等、廃材のゴムチップを利用してつくった環境にやさしいタイヤ止めです。