R-5.75(輪荷重5.75トン)について
- 車種例:セミトレーラ連結車
(国際海上コンテナ車を含む特例8車種)
- 強 度:R-5.75(輪荷重5.75トン)
- ※ 免震クリアランスに対して、横断方向に車両が通行した際の衝撃係数を0.4に定め、強度設計を行っています。
(公道での使用には適しません)
- ※ 車両が制動、転回する場所に設置する場合は事前にご相談ください。
- ※ フォークリフト等の特殊車両が通行する場所に設置する場合は、別途、強度設計が必要です。
- 基準・規格による車両の総重量: 44トン(44,000kgf)
- 荷重(駆動輪1輪にかかる荷重) :57.5kN(5.75トン)
- タイヤ接地面積:200×500mm
バン型セミトレーラ(特例8車種)は、国際海上コンテナ輸送車両と同様に2軸トラクタに限り、駆動軸の1輪あたりの最大荷重は5.75トンまで緩和されています。
(駆動軸以外の1輪あたりの最大荷重は5トンです)
R-5(輪荷重5トン)について
- 車種例:大型トラック、バス
- 強 度:R-5(輪荷重5トン)
- ※ 車両が繰り返し通行する場所に設置する場合は、衝撃係数を考慮した強度設計が別途必要です。
- ※ 車両が制動、転回する場所に設置する場合は事前にご相談ください。
- ※ フォークリフト等の特殊車両が通行する場所に設置する場合は、別途、強度設計が必要です。
- 基準・規格による車両の総重量:25トン(25,000kgf)
- 荷重(後輪1輪にかかる荷重) :50.0kN(5トン)
- タイヤ接地面積:200×500mm

車両制限令の一般制限値として、道路を通行する車両の1輪あたりの最大荷重は5トンとなっています。
T-2について
- 車種例:小形乗用車(2000cc未満)
- 強 度:T-2
- ※ 車両が繰り返し通行する場所に設置する場合は、衝撃係数を考慮した強度設計が別途必要です。
- ※ 車両が制動、転回する場所に設置する場合は事前にご相談ください。
- ※ フォークリフト等の特殊車両が通行する場所に設置する場合は、別途、強度設計が必要です。
- 基準・規格による車両の総重量:2トン(2,000kgf)
- 荷重(後輪1輪にかかる荷重) :
Wt=2,000kgf ×0.4
= 800kgf
= 7.8kN
- タイヤ接地面積:200×160mm
輪荷重は車両総重量の前輪片側10%、後輪片側40%の割合で荷重がかかるとして強度計算しています。
- 一般社団法人 公共建築協会
- 建築材料・設備機材等品質性能評価事業
グレーチングの試験荷重 より
歩行用について
- 設置場所:建物まわり(玄関先など)
- 強度:歩行用
※ 台車や、設備機器等が通行する場合、別途、強度設計が必要です。
- 基準・規格:歩道等の群集荷重
- 荷重:5.0kN/u(等分布荷重)
- 荷重条件:等分布荷重
- 道路橋示方書 2.2.2 活荷重
(3)床版及び床組を設計する場合の活荷重より
- 設置場所:建築物の屋内床
- 強度: 歩行用
※ 台車や、設備機器等が通行する場合、別途、強度設計が必要です。
- 基準・規格:積載荷重
- 荷重:3.5kN/u(等分布荷重)
- 荷重条件:等分布荷重
- 建築基準法施行令第85条 より
設計上の留意点
車両の速度について
耐車両強度を有するエキスパンションジョイントカバーは、車両が徐行で通過する条件で設計されています。速度が出やすい場所に設置する場合は、手前に減速帯を設けるなどして車両の速度を低下させる措置を講じてください。
制動(ブレーキ)について
エキスパンションジョイント上での車両の減速または停止は避けてください。特に急ブレーキ操作は、製品に過度な負荷をかけ、破損や変形を引き起こす恐れがあります。
※車両がブレーキをかけながら通過する場所に設置する場合は、事前にご相談ください。
台車や設備機器等が通行する場合
カバー上を、台車やハンドリフト、病院などにおけるストレッチャーや電動手術台、移動型X線装置、介護施設における移動式浴槽など、設備機器が通過する場合、別途、強度設計が必要です。通過する重量 物の総重量、車輪の接地面積、車輪の数量を提示いただき、ご相談ください。
転回(車両の方向転換)について
エキスパンションジョイントは、車両が直進して通過するように設計されています。ハンドルを切りながら車両が通過する場所への設置は避けてください。
※車両がハンドルを切りながら通過する場所にを設置する場合は、事前にご相談ください。
フォークリフト等の特殊車両が通行する場合
フォークリフト等の特殊車両が通行する場所に、設置される場合は
別途、強度設計が必要です。フォークリフトの場合は、日本建築学
会発行の「建築物荷重指針・同解説」に基づき、前輪一輪に総重量
の44%の負担荷重とし、移動荷重として衝撃係数1.5で設計します。
フォークリフトで条件が異なる場合や、その他の特殊車両において
も、同様の諸条件を提示いただき、 弊社までご相談ください。
駐停車する場所への設置には適しません
カバーの可動範囲内に車両が駐停車しないよう、設計時に留意して
ください。地震発生時に、車両が通過している場合、あるいはカバー
上や可動範囲内で、車両が駐停車している場合にエキスパンション
ジョイントが破損したり、車両が損傷する恐れがあります。カバーが
破損すると、避難時の妨げになる可能性があります。