スチール製グレーチング


表面処理について

グレーチング本体はJIS H 8641のHDZT 77に基づく溶融亜鉛めっきを施しています。
(メインバー厚さ3mmはHDZT 63)
また、受枠は樹脂系塗装仕上のほか、溶融亜鉛めっき仕上もお選びいただけます。
グレーチング本体
溶融亜鉛めっき仕上
受枠
樹脂系塗装仕上 溶融亜鉛めっき仕上

溶融亜鉛めっき JIS H 8641の規格(抜粋)
種類の記号 膜厚(μm) 適用例(参考) ※厚さ及び直径は、公称寸法による。
HDZT 49 49以上 厚さ1mm以上の鋼材、直径12mm以上のボルト・ナット及び厚さ2.3mmを超える座金
HDZT 63 63以上 厚さ3mm以上の鋼材
HDZT 77 77以上 厚さ6mm以上の鋼材

溶融亜鉛めっきの特徴

高温で溶かした亜鉛に鋼材を浸し、表面に亜鉛皮膜を形成することで、錆や腐食を防ぎます。 溶融亜鉛めっきの防食機能には、「バリアー機能/保護皮膜作用」、「犠牲防食作用」という2つの大きな特徴があります。
●バリアー機能
鋼材の表面を亜鉛で覆うことにより、酸素、水分、塩分を遮断し、鋼材の腐食を防ぎます。
●保護皮膜作用
溶融亜鉛めっきは、大気中の酸素などと化学反応を起こし、不働態皮膜を形成し、亜鉛めっきの消耗を低下させます。
●犠牲防食作用
万一めっき皮膜が局部的に欠損し、鋼材の表面が露出しても亜鉛が先に溶け出すことで、鋼材の腐食を防ぐことができます。

【一般社団法人 日本溶融亜鉛鍍金協会ホームページより参照】

留意点

めっきの白錆
めっき表面に、白ぼくの粉が付着したような状態を言います。乾燥状態の下におかれると次第に脱落し、耐食性には影響ありません。白錆を防ぐには、できるだけ表面を濡らさないことが効果的です。また、濡れた場合でも、風通しのよい状態ですみやかに乾燥させると、白錆の発生を抑制できます。
めっきのやけ
「やけ」とは溶融亜鉛めっきの表面が金属亜鉛の光沢がなく、表面が艶消しまたは灰色となったものです。光沢のない部分は、溶融亜鉛めっきの合金層が表面に露出したものです。大気中での耐食性に影響はないことから、密着性に異常がない場合、「やけ」は実用上の障害にはなりません。
めっき前処理液染み出し
溶接部のすきま、製品の突き合わせ部に、茶色の変色が発生する現象です。めっき加工時に製品の溶接部のすきま、突き合わせ部に発生する、めっきが入り込まない隙間など、不めっき部分より発生する錆汁が原因です。茶色に変色した部分は、素地が錆びているのではありません。よって、亜鉛めっきの特徴である犠牲防食の観点から、防食上問題はありません。

溶融亜鉛めっきの試験成績書について

試験成績書の発行をご希望の場合は、製品注文と同時にご依頼をお願いいたします。
また、試験成績書の発行は有償となりますのでご了承ください。