人工地盤は、土地と同様の“特長”を備え、さらに都市機能上、フレキシブルな設計を可能にしながら立体的な空間を構築するところに本来の姿があります。新たな拠点づくりの核として、環境を一体化し、多機能で魅力的な都市空間を創りだす媒体のひとつが人工地盤と言えるでしょう。その複合的なデザイン形状を見せる人工的な空間を、あらゆる面からバックアップしていくのがカネソウの人工地盤専用のエキスパンションジョイントカバーです。四季の温度変化にともなう部材の膨張収縮やコンクリートの乾燥収縮から生じる歪みにスムーズに追従、人工地盤そのものの耐久性を損なうことなく、また安全性・美観性にもすぐれた効果を発揮します。建物と街路、広場など一体感のある空間構成を実現するEXジョイント人工地盤用は、都市の景観整備に貢献します。

本体パネルの充填部分に、周囲と同じ舗装材を貼り込むことにより、舗装空間の美観を向上させます。ステンレスのシャープなラインが印象的でスッキリとした美しさが、トータルな街のデザインに大きく貢献します。 人工地盤専用に開発されたエキスパンションジョイントカバーは、 人が頻繁に行き来する場合をはじめ、ストリートファニチュアなどの重さにも、充分耐えられる荷重強度と耐久性を備えた歩行用と、車両の乗り上げが考えられる場所に使用できる耐荷重仕様を設定しています。

駐車スペースは、建物と連動する地下や屋上などへ設けられていく形態が定着しつつあります。カネソウの耐荷重型EXジョイントは、こうしたニーズを背景に生まれたデッキパーキング（立体駐車場）用のエキスパンションジョイントカバーです。
路盤のひずみにスムーズに追従し、さらに車両通行に耐えられる強度の素材を採用し、高い安全性を確保します。オフィスビルの地下や屋上、ショッピングセンターなどに見られる多層駐車場、または緊急車両が乗り入れる場所などに最適なエキスパンションジョイントカバーです。

人工地盤用のエキスパンションジョイントカバーは、いずれも人の通行が頻繁な場所に使用される場合が多いため、先端カバーは滑り止め模様付になっています。

建物の揺れに対して、エキスパンションジョイントの変位方向は、X（左右）、Y（前後）、Z（上下）の3方向となっています。地震や不動沈下などの変位に追従し、優れた性能を発揮します。

※ 変位性能範囲でも、何らかの原因で、破損や変形あるいはガタツキが発生しているエキスパンションジョイントカバーは、修正工事が必要となります。

X方向の変位性能100％タイプの場合、地震時に、エキスパンションジョイントカバーの本体パネルがせり上がるため、その部分に人が立っていた場合に、脚に本体パネルの先端カバーがあたり、ケガをする恐れがあります。