免震建築物が地震終了後に、ある方向に偏って静止した場合、元の位置からの変位量を、残留変位と呼びます。一般社団法人日本免震構造協会発行の、「免震エキスパンションジョイントガイドライン」では、免震建築物の想定最大残留変位は、50mmとする場合が多いとされています。
許容残留変位とは、免震建築物の残留変位に対し、免震エキスパンションジョイントが、残留変形を生じない変位量をいいます。想定最大残留変位50mm(免震−免震エキスパンションジョイントは100mm)
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MX77VTEF-U-Mの例(許容残留変位50mm)
免震建築物の残留変位により、クリアランスがX方向に50mm広がっても、先端カバーと受下地Aの間にすきまができず、50mm縮まっても本体パネルが受下地Aにせり上がりません。